法人理念・方針
ごあいさつ

社会福祉法人陽だまりの会は平成12年4月から地域で一人暮らしをする高齢者へのお弁当配達と精神障害を持つ方やそのご家族の相談援助などのボランティア活動から始まりました。
実際に私の精神保健福祉の活動は、40年以上前からになります。私が20代後半の頃、警視庁外事二課で勤めていた私の兄が統合失調症という病で仕事が出来なくなり、家族で助け合いながら一緒に生活していることが始まりでした。そのような生活の中で、地域に住む同じような悩みを持つ方々の相談が自然に増えていきました。
当時は精神障害を持つ方々の福祉サービスもなく、地域の理解なども難しい時代でした。私は統合失調症がどういう病気なのかもよく分からず、どのようにしたら良いのかも分からず、ただただ必死に生活し、同じように困っている方々の話を聞くという活動でした。
兄は病状も良くなく、普通にお店に行って買い物をすることやお店に入って食事をすることが出来ませんでした。行く場所もなく、家にいる時間が多くなりました。「どうしてこういう病気になったのだろう」と悩み考え、精神疾患という病とそれによる障害と向き合おうと心に決めました。そして「精神障害があっても地域で普通にお店で買い物をして、普通にお店に入って食事をして、自分なりの役割があり、自分の過ごす場所がある」そのような支援をおこないたいと思うようになりました。
陽だまりの会は、「精神障害を持つ方が、地域の中で普通に暮らせるように支援する」という理念を掲げ、「揺るぎない自信」「揺るぎない信念」「揺るぎない志」をもって地域精神保健福祉活動をおこないます。
時代の流れとともに、現在では「精神障害をお持ちの方が、地域の中で楽しく安心して、自分らしく生活できるように支援する」という表現としています。
理事長 福地 公子
基本理念
【基本理念】
●精神障害を持つ方が、地域の中で楽しく安心し、自分らしく生活できるように支援する。
【陽だまりの会の願い】
●精神障害を持つ方が地域で安心して過ごせる「陽だまり」を作りたい。
みんなが「陽だまり」で楽しく充実した毎日を過ごしてもらいたい。
【スローガン】
●みんなで陽だまりをつくろう。
ぬくもりのある暖かい場所をつくろう。
運営方針
●地域貢献
地域の方々に精神障害を持つ方を理解して頂けるように、積極的な地域交流・地域貢献をおこなう。
●自立支援
精神障害を持つ方が、地域の中で普通に暮らせるように支援する。
●社会参加
仲間や地域との交流、経済活動への参加を通して、協調性や社会性などを身に付けられるように支援する。
陽だまりの地域精神保健福祉活動
陽だまりの会の職員は基本理念を基に、運営方針に沿って下記のとおり地域精神保健福祉の支援等業務をおこないます。
- 精神保健福祉の知識と技術を学び、精神障害を理解し、法人の理念・方針に沿って支援等の業務をおこないます。
- 精神保健福祉の専門的な考え方と地域や社会の一般的な考え方の両方の視点を持ちながら業務をおこないます。
- 「自分で出来ることは自分でおこなう」「一人で難しいことは一緒におこなう」という「自助・共助・公助」の視点で自立支援をおこないます。
- 利用者一人ひとりを尊重し「利用者本位」「利用者中心」の支援をおこないます。
